読広クロスコム

X-Talk

社員インタビュー

次の一手を
読む目が、
現場を動かす
力になる
松田 啓佑
第4プロモーション部
プロデューサー
イベント制作・進行管理から、施設開業のPR業務まで幅広く担当
現場でしか見えない景色がある
松田さんは新卒で読広クロスコムに入社されたんですよね。広告業界を目指したきっかけは何ですか?

松田:父が映像制作の仕事をしていたので、その影響から業界に漠然と憧れがありました。小学生のとき、CMの撮影に連れていってもらったり、エキストラとして参加させてもらったりして、現場を身近で見ていたことが大きいです。

現在のお仕事について簡単に教えていただけますか?

松田:現在はイベント制作や進行管理、施設開業のPR業務などを担当しています。最近の仕事で特に印象に残っているのは、大阪で開催された国際博覧会のブース出展ですね。地方自治体からの依頼で、その土地の魅力を発信するブースをいくつか担当しました。たとえば、平安時代の大社の神殿を縮尺スケールで再現した模型をアイキャッチにしたブースでは、来場者が足を止め、「すごい!」と驚きの表情を見せていたり、笑顔で写真を撮ったり。そういう姿を直接見られるのがイベントの面白いところですね。こちらの狙い通りに反応してくれると、ついニヤニヤしてしまいます(笑)。

イベントの開催期間は現場に張り付くことも多いんですね!

松田:はい、緊急事態にも対応するため、現場の進行管理は足で立ってなんぼ。体力勝負でもあります。でも、僕は現場に行きたい派なんです。お客様の反応をリアルにキャッチできるのはもちろんのこと、来場者数や会場の盛り上がりも含めて、ライブ感を持ってクライアントさんと共有できるのがいいというか。それで「ありがとう」と感謝されたり、「またクロスコムさんにお願いしたい」と言っていただくと、本当にうれしいです。

〝聴く力〟が次の提案を生む
普段、仕事で心がけていることはなんですか?

松田:スケジュール、コスト、クオリティの3軸を大切にして、相手に安心感を持ってもらうことです。クライアントさんのスケジュール、予算の中でどれだけいいものをつくれるかは、毎回苦労するところではあります。でも、空間の見せ方、光や配置の演出にもこだわりたい。たとえば、CMの世界観をそのままイベント会場に持ち込もうというアイデアが出てくることもあります。そうなると、予算の範囲内で実現可能な提案をしてくれる協力会社さんをどれだけ味方につけられるか。声をかければ全力で応えてくれる、信頼の厚い協力会社さんを何社持てるか。そこが大事なところだと思っています。そして、スケジュールや仕上がりの全体像を踏まえた上で、理屈や裏付けのあるプレゼンを心がけています。

相手を納得させるためには、外部の協力も欠かせないということですよね。さらに、業務の中でもっとも大切にしていることがあれば、教えてください。

松田:人の話を正面から受け止めること。聞くだけじゃなく〝聴く〟姿勢が大切だと思っています。実は、上司からずっと「自分の強みを明確にしなさい」と言われ続けていましたが、長く分かりませんでした。ところが、博報堂さんに業務委託で常駐していた2年間を経て帰ってきたとき、同じ上司から「お前には傾聴力があるんだよ」と言ってもらい、やっと自分の強みに気づいたんです。傾聴力とは、相手の話をただ聞くだけでなく、内容を理解し、話を広げたり背景を読み取ったりする力です。それ以降は、意識的に傾聴力を大事にするようになり、クライアントさんの話を聞きながら、次の展開や提案を並行して考えられるようになるなど、仕事の進め方にも変化があったと感じています。

言葉を読み解く力、経験の引き出し力を加え、信頼をつくる
ちなみに、博報堂さんではどんな学びがありましたか?

松田:博報堂での2年間は中央省庁の入札案件に携わっていたので、書類上の日本語を正確に読み取る重要性を学ばせてもらいました。国の仕事は仕様書にすべての意図や条件が書かれていて、それを的確に理解し、論理的に提案書へ落とし込む力が求められたんです。博報堂ではそうしたロジカルな準備力と読解力をたくさん学んだと思います。

そうなんですね。すでに持っている傾聴力に加えて、読み取る力が加われば、逆に足りないものはないのでは?

松田:今後は、そこにプラスして、経験に基づく引き出しというか、過去の実績をもとに、その場で「これぐらいのことならできます」と、自信を持って提案できるようになりたいです。そうなれば、クライアントさんにも安心してもらえるんじゃないかと思いますし、そこは自分でもがんばりたいですね。

すでに「制作進行なら松田さん」と言われるような存在なのでは?

松田:僕はまだそこまでじゃないですが、早くそう言われるようになりたいとは思います。うちの会社には、もともと「この商材と言えば○○さん」「デジタルに強いのは○○さん」というように、専門性が高く、名前がパッと挙がる人が多いことが強みです。僕自身、仕事上の相談先に困ったことはありません。質問を投げれば誰かが答えてくれる環境にいられるのは、本当に幸せですね。

人を巻き込む力を身につけ、最適解を見つける
ところで、休日はどう過ごしていますか?

松田:昔から将棋やチェス、ダイヤモンドゲームのようなボードゲームが好きだったんですが、最近は、ポケモンカードの公式ゲームにハマっています。年に4回ある地区大会を勝ち上がると全国大会に出場できるんです。ただ、僕も全国大会に出たことがありますが、そこにはライバルが2,500人ぐらいいて、その中で上位を狙うのは至難の業です。

ものすごい規模感ですね。このゲームの醍醐味は?

松田:かなり心理戦の要素があります。対戦相手の持っているカードがわからないので、盤面の状況を見ながら相手の心理を読み、何をされたら嫌がるのか、相手が次に出すカードは何かと考えて、自分の持っている持ち札の中から最適解を出し続けていくところですかね。

めちゃめちゃ仕事につながっていますね! では最後に、今後の目標について教えてください。

松田:自分が関与できる幅、キャパシティを広げて、もっと抱えられる仕事量を増やすことをまずは目標にしたいですね。そのためにも、人を巻き込む力を身につけたいと思っています。博報堂にいた頃の上司が、巻き込み力の権化のような方で、「俺もわからないから、やってくれよ」と、一見、無責任に仕事を社内外に振るんですが、その代わり、自分も死ぬほど考えているし、やりやすい環境もつくり、次につながる仕事も取ってくる方なので、「この人の頼みならやるか!」と人が集まってくるんです。自分もそこを目指して、これからも努力していきたいと思います。

自分を信頼してくれる人と一緒にがんばれる環境がつくれたら素敵ですね。ありがとうございました!